俳句のごみ箱 NO.2  孟生の俳句の部屋  ごみ箱 NO.1

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  11年2月より、推敲前の作品、きまぐれな作品、超駄作、人に見せられない作品などなど

名水で割って雪見のウイスキー  囀りの声高らかに雲流る 下萌やボール蹴る足弾みをり
下萌の芝踏みしめて快打かな 下萌の踏みしむ芝や快打放つ 高らかに囀る梢白き雲 
春愁や鞄は重きものと知る ふらここの止まるところにころげ落つ 剪定の鋏の音や木のリズム 
春耕の鍬にすがりて伸ばす腰  メール打つノートパソコン春炬燵  せせらぎの踊る小石や風光る 
銅像に塵渦巻くや春一番   ブラインドを上げて寝ながら春の月  ぎっくり腰知らぬ間に癒ゆ春炬燵
戻り梅雨強制終了再起動 日盛りの蝶軽々と垣根越す 炎天の舗装道路や僧の影
名水で割って月見のウイスキー 蜩の林を抜けて帰路急ぐ 蜩の林過ぐるや家路半ば
寝そべるや窓一面に鰯雲 招く如花房ゆらす夾竹桃 葡萄棚伸ばざる腰を伸ばしけり
放課後の子等よじのぼる稲架高し 投げ上げし稲束受くる稲架の上 不正処理また再起動夜長かな
投げ上げし稲束受くる稲架頂上 鶏頭の赤雑草を寄せつけず 湯の温度二度ほど上げて秋の風呂
名水で割るや月見の麦焼酎 二本の手雨月の傘に恋電流 さはやかやVゴールの子跳ね回る
さはやかやともかくゴール完走賞 さはやかに受け取る包参加賞 運動会賞品なき子もさはやかに
ショートゴロトンネル笑ふ積乱雲 二死満塁球児見守る積乱雲 海水浴視線の先に浮輪の子
扇風機風も寝息も腕の中 勢力を誇示して萩の枝の数 新涼やお腹にタオル稚児眠る
勢力を拡大せんと萩伸びる 夕月や雲の端光らせ雲を去る 夕月の雲を去るまで見届けて
長き夜や日ごと明るき赤青黄 秋燈下テレビを耳にキー叩く 宿題や夜食の後の荒稼ぎ
西の窓東の窓の虫しぐれ 突っ立ってすることも無し昼の虫 鈴虫の鳴き始めたと貰い受く
夕月の雲を離るるまで見つめ 秋灯下インターネットに終わりなく 夕月や寄り添う雲の無かりけり
夕月の見とれるままに雲離る 妻呼ぶやたちまち止まる夜なべの手