薬物治療
インスリン抵抗性の改善と膵β細胞の負担軽減を図りながら、血糖のコントロール
を得ることが重要。
超速効型インスリン
インスリン強化療法
超速効型インスリン(インスリンリスプロ、インスリンアスパート)の食直前投与は
速効型インスリンの食前30分の投与よりも、食後の過血糖を抑制できる可能性がある。
両剤とも、製剤中に六量体として存在するインスリンアナログ分子が皮下注射後すばや
く二量体や単量体に解離し、短時間に皮下毛細血管へ移行できる。
超速効型インスリンの利点
注射時間が食直前または食直後でよい。
食後2時間血糖がより改善する。
次の食前低血糖を起こしにくい。
超速効型インスリンの欠点
注射後3〜4時間のインスリン作用の低下。長時間作用型インスリンの併用が望まし
い。
長時間作用型インスリンアナログ:グラルジン:未発売。
安定した作用が一日中持続し、生理的なインスリン基礎分泌を外来性インスリン注射
で代替えするには理想的である。